さくらんぼ大百科事典【さくらんぼとは】
更新日:2012年10月5日
さくらんぼとは
さくらんぼは、バラ科サクラ属の落葉中高木で果実とともに桜桃(おうとう)とも呼ばれる。果実は、丸く赤いものが多いが黄色や黒紫色の品種もある。日本で栽培されている生食用のさくらんぼのほとんどは、甘果おうとう(セイヨウミザクラ Prunus avium)に分類され、他に酸味の強い調理用の酸果おうとう(スミミザクラPrunus cerasus)などがある。
さくらんぼは、一部のものを除いて、異なる品種で授精しなければ果実がならない自家不和合性であり、相性のいい品種を混植する必要がある。
収穫期は、山形県で6月上旬から7月上旬、主要品種の「佐藤錦」は6月下旬、「紅秀峰」は7月上旬である。近年は、加温ハウスや無加温ハウス栽培が普及し、4月上旬頃から継続して出荷されている。
ギレスン市
さくらんぼは有史以前から人類に食されていた。さくらんぼの原産地は、甘果おうとうはイラン北部からコ-カサスを経てヨーロッパ西部、酸果おうとうは黒海からイスタンブール周辺といわれる。紀元前65年古代ローマの将軍が黒海南岸のケラソス(Kerasos 現在のトルコのギレスン(Giresun))付近でさくらんぼの木を見つけ、ローマに持ち帰り、その後ヨーロッパ諸国に広まったという。 さくらんぼの属するサクラ亜属の学名CerasusはKerasosのラテン語標記である。
こういったさくらんぼが縁で「さくらんぼ発祥の地ギレスン」と「日本一さくらんぼの里さがえ」は昭和63年姉妹都市を締結した。
さくらんぼの成分表
エネルギー | 水分 | たんぱく質 | 脂質 | 炭水化物 | 灰分 | 脂肪酸 | コレステロール | 食物繊維 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
60 |
83.1 |
1.0 |
0.2 |
15.2 |
0.5 |
- | 0 |
1.2 |
100g当たり
ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 | マンガン |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 |
210 |
13 |
6 |
17 |
0.3 |
0.1 |
0.05 |
- |
単位 ミリグラム
カロテン | E | B1 | B2 | ナイアシン | B6 | 葉酸 | パントテン酸 | C |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
98 |
0.5 | 0.03 | 0.03 | 0.2 | 0.02 | 38 |
0.24 | 10 |
単位 カロテン・葉酸:マイクログラム、その他:ミリグラム
さくらんぼは、ビタミンB、ビタミンC、カロテン、鉄分、カリウムなどをバランスよく含んだフルーツです。特徴的な成分としては、次のようなものがあります。
カリウム
カリウムは、ナトリウムの排泄を促して血圧を下げる作用があり、高血圧の予防につながります。また、利尿作用によりむくみ解消に効果があります。
さくらんぼ>りんご、ぶどう、オレンジ
鉄
鉄分が不足すると貧血になるおそれがあります。貧血になると動悸、息切れ、めまいなど体に様々な異変が起こります。
さくらんぼ>りんご、ぶどう、オレンジ
カロテン
カロテンは、抗酸化作用があり、活性酸素の発生を抑え、がんなどの生活習慣病を防ぐ働きがあります。また、コレステロールによる血管の閉塞に起因する脳卒中や心筋梗塞を防ぐ力もあります。
さくらんぼ>りんご、ぶどう、バナナ、オレンジ
葉酸
葉酸は、体の細胞が作られるうえで必須のもので、正常な赤血球を作る働きをしたり、お腹の中の胎児の発育に重要な栄養素です。
さくらんぼ>りんご、ぶどう、バナナ、オレンジ
ソルビトール
さくらんぼには天然の甘味料のソルビトールが豊富に含まれています。虫歯の予防効果や食物繊維も多いことから便秘の改善が期待できます。
シアジニン
さくらんぼに含まれるアントシアニンの一種であるシアジニンが痛風を軽減する効果が確認されています。
メラトニン
新たに発見されたメラトニンは、睡眠を促進し時差ぼけを和らげます。
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