さくらんぼ大百科事典【さくらんぼの栽培】
更新日:2012年12月20日
さくらんぼ栽培に関する作業内容
雪下ろし(1月・2月頃)
降雪が多いときは、枝折れやハウスの倒壊を防ぐため園地を見回り、雪のかたまりが大きくならないうちに払い落とします。雪の中に埋もれた枝は、雪が固まらないうちに掘り上げます。
剪定(2月・3月頃)
樹の内部まで日光があたり、高品質の果実ができるようにするため、剪定作業は重要です。収穫後に行う夏期剪定と冬期剪定があります。
人工授粉(4月下旬から5月上旬)
授粉はミツバチやマメコバチなどの巣を園地に置き行いますが、より安定した結実を得るため、毛羽たきによる人工授粉も併せて行います。
除草(年に数回)
園地の除草は、肩掛け型の草刈り機や乗用型のモアを使って実施します。根元まで刈ってしまうと夏の高温や乾燥で樹が弱ってしまうため、少し草を残します。
雨よけテントの被覆
実割れ防止のため、着色前の5月下旬から6月上旬にビニールで雨除けテントを被覆します。風が強いと作業が困難なため、風の弱い早朝に実施します。
収穫(6月上旬から7月上旬)
収穫作業は、果実の消耗が少ない朝夕の涼しい時間帯に行います。果実は傷みやすいので1粒1粒ていねいに扱います。
パック詰め(収穫時)
出荷容器は、重さや形の異なる様々なものがあります。果実の大きさや色つきにより等階級が決められ、それぞれパック詰めやバラ詰めなどにして出荷されます。
防除(適宜)
病害虫の防除は、スピードスプレーヤーや動力噴霧器を使用して行います。灰星病は樹上や輸送中に果実を腐敗させる病気で、特に重点的に防除します。
越冬準備(11月頃)
若木のうちは、越冬前に野ネズミ対策として根元に金網や塩ビ製の保護資材を巻いたり、雪対策として支柱を建てたり枝を結束したりします。
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