議会基本条例達成状況検証結果
更新日:2022年5月20日
経緯
寒河江市議会では、平成25年3月に寒河江市議会基本条例を制定し、市民の負託に応えるため、市民に開かれた議会、市民参加を推進する議会及び市民に身近で信頼される議会を目指し、議会の情報公開、議員定数の見直し、一問一答方式の導入、議会報告会の開催等、議会改革を実施し、議会運営の効率化及び議会活動の活性化に取り組んできました。
施行後、市民の要望や議会運営における環境の変化等を勘案して本条例の再検証が必要と考え、本条例第23条の規定に基づき、本条例の達成状況及び今後の方向性等について検証を実施することとしました。
検証経過
寒河江市議会基本条例の検証については、寒河江市議会基本条例達成状況検証実施要領に基づき、寒河江市議会改革・活性化検討委員会において検証を行いました。
検証方法としては、条項ごとにその達成状況や検討事項を確認する検証シートを作成し、「A:達成」「B:一部達成」「C:未達成」「-:対象外」の4段階の評価基準により検証を行うとともに、検証結果後の議会における取組について、「1:現行」「2:検討」「3:改正」「-:対象外」の4段階に本条例の見直し等を含めた今後の取組について、検討しました。
議会改革・活性化検討委員会による検証
7名で構成された議会改革・活性化検討委員会では、全11章を6回に分けて検証し、委員間で毎回活発な意見交換が行われました。
検証対象期間
平成29年5月から令和3年4月までの4年分
検証結果
議会基本条例達成状況検証結果(平成29年5月から令和3年4月までの期間)(PDF:405KB)
詳細な検証結果の内容は、上記「議会基本条例達成状況検証結果(平成29年5月から令和3年4月までの期間)」のPDFファイルをご覧ください。
検証実施期間(令和3年8月から令和4年5月)
各回の検証等の内容は、上記「議会基本条例検証実施期間」のPDFファイルをご覧ください。
評価の結果(全47項目)
A:達成(概ねその目的を達成したもの)25項目
B:一部達成(一部その目的を達成したもの)7項目
C:未達成(目的を達成できなかったもの)0項目
―:対象外(検証の対象外)15項目
評価後の取り組み(全47項目)
1:現行(条文に従い、これまでどおり取り組むとともに、向上に努める。)25項目
2:検討(達成に向けて、新たな取組を検討する。)7項目
3:改正(条文の改正を検討する。)0項目
―:対象外(取り組みの対象外)15項目
評価及び評価後の取り組みにおいて特に意見を付したもの
条 | 項・号 | 条文 | 意見 | 評価 | 取組 |
---|---|---|---|---|---|
第4条 | 第2号 | 市政全般について市民の意見、要望等を的確に把握するとともに、自己の資質を高める不断の研さんに努め、市民の代表としてふさわしい活動を行うこと。 | 市民の意見や要望を的確に把握するため議会報告会や各種団体との意見交換会を実施し、資質を高めるため研修会等へ参加してきたが、コロナ禍で中止を余儀なくされた。 今後はオンライン等を活用した広報広聴活動、研修を行う必要がある。 |
B | 2 |
第6条 | 第5項 | 議会は、市民との意見交換の場を多様に設け、議会及び議員の政策立案能力を高めるとともに、政策提案の拡大を図るものとする。 | さらなる市民との意見交換、政策提案の拡大を図るため、新たな方法を検討する必要がある。 | B | 2 |
第11条 | 第3項 | 議員は、前2項による議員相互間の討議を深め、政策、条例、意見書等の議案を積極的に提出するよう努めるものとする。 | 現在も行われているが、より積極的に議員発議が行われるよう取り組んでいく必要がある。 | A | 2 |
第12条 | 第1項 | 議会は、行政課題等に迅速かつ的確に対応するため、委員会の専門性と特性を活かした適切な運営に努めなければならない。 | これまでも適切な運営がなされてきたが、委員会の専門性と特性を活かした、より積極的な運営を行う必要がある。 | A | 2 |
第16条 | 第2項 | 議会は、議員の政策形成及び立案能力の向上を図るため、図書の充実に努めるものとする。 | 議員の政策形成及び立案能力の向上を図るための図書は、情報技術の発達を踏まえた閲覧方法を検討する必要がある。 | A | 2 |
第20条 | 第2項 | 議員は、市民全体の代表者として高い倫理性を常に自覚するとともに、法令を遵守し、品位の保持に努めなければならない。 | 議員全員が市民の代表者として高い倫理性を自覚していくよう、さらなる取組を検討していく必要がある。 | B | 2 |
第21条 | 第2項 | 議会は、議員にこの条例の理念を浸透させるため、一般選挙を経た任期開始後速やかに、この条例に関する研修を行わなければならない。 | この条例の理念を全議員に浸透させるため、さらなる取組を検討する必要がある。 | A | 2 |
検証結果に基づく措置
上記の検証結果を踏まえ、議会基本条例第23条第2項の規定に基づく適切な措置として、今後、次の事項を講じてまいります。
- 感染症対策およびデジタル社会を考慮した、新たな広報広聴活動や研修
- 市民との意見交換、政策提案の拡大を図るための新たな方法
- 政策等の議案を積極的に提出できるような討議の充実
- 専門性と特性を活かした、より積極的な委員会運営
- 情報技術の発達を踏まえた、政策形成及び立案能力の向上に資する図書及び資料の検討
- 市民の代表者として高い倫理性を自覚するためのさらなる取組
- 議会基本条例の理念の周知徹底
検証結果の公表
検証結果の公表については、議長に検証結果報告書を提出するとともに本市議会全員協議会において検証結果報告を行った後、市議会ホームページや議会だよりに掲載し、広く市民に周知を図るとともに、議会報告会を活用し、検証結果について直接市民の声を聴取していくこととします。
検証結果を提出
令和4年5月20日に、議会改革・活性化検討委員会の後藤委員長から國井議長へ議会基本条例達成状況検証結果が提出されました。
過去の検証結果
議会基本条例達成状況検証結果(平成25年5月から平成29年4月までの期間)(PDF:572KB)
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