朝日に輝くブナ林を散策しながら、絶景の景勝地として地元で愛されている「葉山」山頂を満喫し、さらに寒河江の町散策まで楽しめる、とびっきり充実の一日プランをひとつご紹介します。
現在、国道から先の林道について崖崩れのため通行止めとなっています。
最新の状況については、寒河江市さくらんぼ観光課(0237-86-2111)までお問い合わせください。
軸となるのは、寒河江市の中心地を通りながら葉山方面へと十部一峠を越える国道458号線。 登山となれば、なるべく夜明けと共に行動し、やわらかな朝日の中で山道を楽しみたいものです。そのためには、十部一峠から少し上った右のダート道まで車で入り、約5㎞先の行き止まりから登り始めます。
※ダート道の車止め付近は、数台分のスペースしかありませんので、駐車の際には十分に注意してください。
※登山口までのダート道は、狭いため走行には十分に注意してください。最新の道路状況については、寒河江市さくらんぼ観光課(0237-86-2111)までお問い合わせください。
すぐ目の前の十部一登山口から登山道は始まります。葉山山頂までは標高差350m、1時間20分の行程。
東北の森特有の清々しいブナ林を登ると、稜線間近から広葉樹の高木は姿を隠し、高山植物と背の低い笹畑の風景に変わります。
葉山の外輪山に足を踏み入れたジャンクションの開けたポイントで、白磐神社(葉山神社)の奥の院が鎮座する姿を目にするはずです。そこはすでに標高1,400mの山頂直下。山頂では月山や朝日連峰など、県内の百名山6座が望め、眼下には情緒あふれる日本の原風景が広がります。
のんびりと西村山エリアの美しさを堪能したあとは、同じ道を下山してもいいのですが、タクシーを利用している場合には、外輪山の稜線を南回りで木道を歩き、畑方面への下山がおすすめです。 一服台の道標が見えたら、もうすぐ車道。時間を有効に使うために、電話が通じる場所でタクシーを呼んでおきます。
下山後は寒河江温泉エリアまで一息に下ってしまいましょう。太陽はまだ天頂にさしかかる頃ですので、ゆっくりと温泉に浸かれるはずです。立ち寄り湯のおすすめは、「寒河江花咲か温泉 ゆ~チェリー」。現代的な施設ですが、100%源泉かけ流しなうえに、露天風呂とサウナまで取り揃え、入浴料は350円と良心的です。食事もできるので、登山のご褒美にぴったりです。
時間はまだ早いし、道の駅寒河江方面に向かいながら、文化財として保存されている本山慈恩寺(ほんざん じおんじ)を目指してみましょう。木造建築の圧倒的な美しさからあふれ出るパワーにくらくらしながら口をあけて歩き回っているだけで、「あっ」という間に2時間は経過してしまうはずです。少し傾いてきた太陽を確認したら、そろそろ帰路につく時間。無料開放の古澤酒造資料館に飛び込みですべり込み、日本酒の飲み比べなど嗜んでから、地酒などをお土産にすれば、あとは山形新幹線の天童駅まで行くだけです。
ん~まんぞく♪ まんぞく♪
寒河江市、村山市、大蔵村の境に位置する「葉山」は、かつて「出羽三山」のひとつに数えられていた。 奈良時代から修験の山として知られているが、現代では市民の山として親しまれ、新緑の季節から紅葉の季節までは、アプローチもよく手軽に登ることができ賑わいを見せている。 山頂からの展望が素晴らしく、山形県内の日本百名山6座(月山、大朝日岳、鳥海山、蔵王山、飯豊山、吾妻山)すべてを一望することができる。
葉山について詳しい情報を確認する※ヤマケイオンライン(外部サイト)が開きます。
温泉
100%源泉かけ流しの日帰り温泉施設。露天風呂やサウナも完備し、食事もできるので、登山の疲れを癒すには最高の場所です。
温泉
施設のすぐ脇を最上川が流れ、遠くには月山や大朝日岳、蔵王の山々が眺望できる素晴らしい景色に時間を忘れること間違いありません。200円の安さも魅力です。
寺社・パワースポット
天平18年(746)精舎を建立して開基したのが慈恩寺のはじまりとされていますが、その歴史はまだまだ深いものがあると言われ、建造物から彫刻工芸品に至るまでの多くが文化財として指定されています。
体験する
大正6年から昭和58年まで実際に使われていた建物をそのまま資料館に利用しています。山形米を100%使用した澤正宗シリーズはおすすめですね。