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十八夜観音の鞘堂

更新日:2010年8月24日

寒河江むかしさがし
 市史編纂委員 宇井 啓
 「十八夜」はどんな信仰かと、別当をしている日田の公平忠さんが尋ねて来た。
 古くなった鞘堂をとりほごしたところ、1メートルの自然石に、中央に「十八夜塔」、その脇に「村中安全」「卯年三月吉祥日 誠阿上人拝書 天童石工代吉」と書いてあるという。
 幟には、「元治二丑年奉納十八夜観世音大菩薩 公平女講中」とあるという。
 十八夜塔というのは「おじゅうはちやさま」と称し、4月と11月の18日の夜、東の空に月の上るのを待って、餅などをお供えして拝む月待の信仰の塔だったのである。
 観音様の信仰と習合して女性たちの念仏講が多く、寒河江市内には34基もの十八夜塔がある。船橋の十八夜塔は落衣の若衆が建てている。
 JA日田支所敷地内にあるこの十八夜塔は、今から147年前の安政二卯年(1855年)に建立したもので、雄渾な文字を書いた人は、天童仏向寺の住職であった。成生の薬師神社境内の十八夜塔もこの人の書。
 4月18日の祭りを知らせる鉦には、「西村和泉守作」とあり、山形銅町で作られたことが分かる。
 毎年、幟を立て、鉦を叩いて祭りを知らせ、炊きぶかしと煮しめを用意して参詣者に振舞うという。
 この日、苗代播種でとても忙しかったと、別当の奥さんは語る。
 4月13日、公平さんと94歳になるお母さんが願主となって、十八夜観音の鞘堂が落成した。棟梁小松氏。ヒノキの香りが辺りに漂っていた。

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