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端午の節句とむけ日

更新日:2022年3月4日

端午の節句 
 五月のさつき晴れ。庭先に勢いよく泳ぐこいのぼりはほほえましく心がほっこりとしてくる。この寒河江ではいつころからこのような風習が行われたのであろうか。白岩では、江戸時代から白岩発電所ができるまで、端午の節句に武者絵や故事などを題材に描かれた幟旗を各家々で立てた。市内でも幟旗や鯉幟を保存している家もある。金谷の渋谷さんは今も手染めの「こいのぼり」をつくっている。
 この五月の端午の節句の由来は、端は初めの意、端午は月初めの午(うま)の日で、午と五の通音から五月五日だけを端午というようになったという。
 端午の節句は男の子の成長と出世を願ったもので、武家の飾りに対して滝をも上る出世魚の鯉を幟としてたてたといわれる。こいのぼりや幟の竿をたてることは大変な仕事で男衆が数人もかかる。田植えで忙しい季節ではあるが元気に泳ぐこいのぼり、パタパタとはためく幟はその家々の男の子が健やかに育つようにという祈りが込められている。最近は家の内に武者人形や甲冑を飾る家が多くなった。
 この頃になると里山の笹が繁ってくる。各家では笹を採ってささ巻となだ巻をどっさりつくった。子供のおやつにはもってこいであった。それぞれものである。
 今はほとんど行われなくなったが、土手や河原からヨモギと菖蒲を摘んで家の軒先にさした。昔の家の屋根は茅葺なのでさしやすかった。また夜は風呂に菖蒲とヨモギを束にしていれて入浴し一年の無病息災と身体堅固を願った。小さい子供のあせもの予防にもなるといわれていた。
むけ日
 旧の六月一日を「むけのついたち」といった。これからいよいよ暑くなるので暑さに負けずがんばろうということのようである。またこの日は「こおり・こおり」の売り声で氷を売りにきた。どこの家でも外に出てこおりを買った。金額の分だけナタで割って売ってくれた。この日に氷を食べると歯固めといって歯が丈夫になるといわれた。長岡山の麓、山岸で造られた氷だったのであろう。
 また地域によっては朝食に拵えた「とろろ」をじょう口(玄関)の土の上にツツーと細長くたらした。その横につけ木の上に赤飯と赤なんばと炭を置いた。悪い病気などが屋敷内に入ってこないようにとの風習である。

平成27年3月市立図書館発行「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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