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豆名月・芋名月

更新日:2022年3月10日

豆名月
 陰暦8月の十五夜は、豆名月です。
 「月月に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月」といわれるほど、美しい中秋の満月に、畑でとれた豆をゆでて、お月様にお供えします。庭に敷いたムシロの上に机を置き、灯明をあげて豆を頂きます。これは、今年も畑の作物がたくさん採れた収穫を祝うという行事です。この頃、満月は大きく明るく豆を食べながら、月を鑑賞するという意味もあリました。寒河江地方では、どこの家でもこうして豆名月を行いました。
 西川町の沼山では、同じように枝豆をゆでて満月に供えました。「かくれて15軒の家の豆を食べると幸せになる」と、伝えられています。大江町塩の平地区では、夕方豆を煮て、お月様と神様に供えて拝み、家族みんなで青豆を食べるという習慣でした。同じく貫見地区では、「月を拝む。他所から豆を盗んでくると豊かになる」と伝えています。
 筆者(市史編纂委員長(当時)・宇井啓氏)は、小さい頃、畑に行って豆取ってこいと手伝いを頼まれ、枝から豆を取ってゆでてお月様にあげたことを思い出しています。どんな意味かは分かりませんでした。昭和40年代頃から、こうした行事もやめる家が多くなりました。9月の枝豆が美味しくなる頃の行事でした。
芋名月
 豆名月の一ヶ月後の陰暦9月の十三夜が芋名月です。この月も美しいのです。同じように里芋を月に供えて、収穫の喜びを月に祈る行事です。この頃、里芋に付く小芋も大きくなります
 西川町沼山では13軒の芋を食べると幸せになると伝えています。また、芋を乾燥させて、冬、のどが痛いときに飲むと痛みが和らぐと伝えています。左沢6区では、「月の出るのを待って、秋の草花を飾り、灯明をともし、里芋のゆでたものとダンゴを供えて十三夜様を拝む」と、伝えています。昔からの月待ちの行事が、今日まで続いて来たものと思われます。
 この行事も、今では行う家も少なくなりました。
(全国的には8月が芋名月、9月が豆名月ですが、西村山周辺では8月を豆名月、9月を芋名月といっています。)

平成30年3月市立図書館発行「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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