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高い山

更新日:2022年3月7日

寒河江地方に伝わった行事「高い山」
 寒河江西村山地方にも「高い山」という行事がありました。
 毎年4月17日に、家族や近所の人たちと近くにある高い山に上って、重箱に詰めて持っていった料理を食べお酒を飲みながら楽しむ行事です。
 この日は、農作業が半日か一日休みになります。高い山の上に上って、神に願い事が叶うように、運が開けるように祈る意味をもっています。また、長い冬を終えて新鮮な空気を身体いっぱい入れて、やがて始まる農作業に備えようとした行事でしょう。
 昭和30年頃まで、寒河江西村山地方でも、この「高い山」行事が行われていました。寒河江六供町の安達家では、長岡山に上りました。同じく奥山家では自分の家で持っている小さな山に行って弁当開きをしました。他に自分の畑でさくらんぼの花見をしながら「高い山」をする家もありました。
 平地にある三泉地区では、4月17日に若い男衆は虚空蔵様にお参りに行きました。山の上で持参した料理を食べ、酒を酌み交わしました。女の人は西里の両所の山に行きました。
 この日、高い山に登ると「願いごと」が叶うと伝えられていました。願いごととは、健康・金持・豊作・結婚などの願いだったのでしょう。
 葉山の麓の幸生では、午前10時頃から「立岩」の近くの稲荷様に行き、持参した赤飯や餅、酒など飲食したといいます。中集落の人たちは「遠矢山」に上りました。元は「葉山」にいったと伝えています。
 太平洋戦争後も、青年団は続々と列をなして山辺の虚空蔵様に登りました。白鷹山といって、村山からも置賜からも見える1000メートルほどの高い山です。五郡の境にあって、東村山・西村山・南村山・東置賜・西置賜のそれぞれの郡の青年たちが「高い山」に登って男女の交流を深めました。中には夫婦になった人たちもいたと言うことです。
 この行事も今ではほとんど行われなくなってしまいました。

平成28年3月市立図書館発行「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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