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白岩人馬継立所

更新日:2010年8月23日

寒河江むかしさがし
 市史編纂委員 宇井 啓
 六十里越街道の白岩駅。中町にある永山平次郎家(立三)は十代を数える。この家に残る「萬(よろず)控帳」と称する多くの商用日記。
 江戸時代の永山家は、寒河江川山内の村々や岩根沢宿坊、幸生銅山役所等へ五十集(いさば)類を卸す運送業者であった。屋号は「寳来屋(ほうらいや)」。
 明治5年。これまでの人馬継立などの街道輸送は、陸運会社の傘下に入り、後に内国通運会社山形出張所白岩継立所となる。
 この継立営業人となったのが六代の平次郎。文政11年(1828年)生まれで軽部次兵衛塾に学ぶ。農業兼五十集屋を営み、白岩村組頭伍長を勤めた豪気の人。
 明治12年。平次郎は一早く人力車を取り入れ、増加する宿泊客に対応した。この年、白岩村には23台もの人力車が働いていた。
 永山家では、馬士(ばし)7名、荷車引1名を傭い、谷地駅・海味駅・寒河江駅等へ大量の物資を運送した。
 その主なもの。米・塩・楮皮(こうぞ)・桑葉・紙・古着・水漆・薄荷(はっか)・荒銅・繭・生糸・桐下駄・瀬戸物そして本業の五十集物。
 街頭に面して永山家の取扱所があり、主屋に続いて土蔵があった。
 陸運営業組合の議員ともなった。寒河江は石川悦之助(福田屋)、谷地は吉田権三(丸五)が西村山郡の代表。白岩村では、鈴木熊次郎という同業者がいた。
 こうして十年間ほど、村山一円の陸上運送に従事し、明治30年代に白岩郵便局心得に転身したのであった。
 静かになった白岩の中心街の一角。庭園や土蔵に当時の活気を見る。曾孫の子守をしているお祖母さんの作ったヌタがおいしかった。

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