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終田植え

更新日:2022年3月7日

豊作を祈る終田植え(おだうえ)の行事
 2千数百年前の弥生時代から、米は日本人の大事な主食として人々の生活を支えてきました。人々は、稲作は神から与えられた神聖なものと考えてきたのです。豊かな実りを願って、人々は稲作について様々な行事を行い、田の神に祈りを続けてきました。
 まず1月にはダンゴ木を飾り、まゆ玉を下げ、田楽をして田植踊りを奉納しました。庭などを掃く田の草取りの行事もありました。
 5月、田植えが近づくと「苗開き」といって苗を取ってきて大黒様に上げ、稲が順調に育つことを祈りました。
 田植えは「結い」といって親戚や知り合いを頼んで大勢で行いました。短い期間で終わるようにしたのです。そして、「終田植え」行事を開いてお祝いをしました。

  • 寒河江市石持
     ボタ餅をして正月に大黒様にあげ「まゆ玉」の餅を小さくして油で揚げ、豆炒りをしてフキの葉に包んで大黒様にあげる。招待した手伝い人のお膳にも載せる。
  • 寒河江市高屋
     「終田植え」に、ホカホカの大きなにぎり飯を二つ作り、大根の味噌漬けを刻んだもの、梅漬けの刻んだものを添えて親戚に配る。炒り豆・あられ餅を混ぜて福俵を作り、恵比寿大黒様にあげ、家族みんなに配る。
  • 寒河江市西根
     田植えが終わると、青苗を一対、清水一杯、御神酒、祝い俵(まゆ玉・豆入り)、握り飯二つを重箱に入れて親戚や手伝い人に配り、酒肴で大振る舞いをする。
  • 寒河江市醍醐
     田植えの終わった日、苗を神棚に供え、ホオの葉にあられ・炒り豆を包み座敷に立てて、田植えを手伝ってくれた人を招き酒肴の振る舞いをする。

 どこの地区でも「終田植え」の行事をして、豊作を神に祈り、親戚や知人との結び付きを強めたのです。こうした行事も田植機が入り、農家の人も工場に働きに出るようになるとしだいに姿を消すようになりました。

平成29年3月市立図書館発行「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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