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小正月

更新日:2022年2月25日

 小正月は旧暦の正月15日、あるいは正月14日から16日までをいう。元旦を大正月というのに対して言われるものである。あとの正月とも言われる。大正月に比べて行事がはるかに豊富で、その年の豊凶を占う行事が多い。最近は小正月の行事も行われなくなってきている。
団子さし
 団子さしは正月14日に行われる行事で、秋の実りの豊作を祈り、そして願うものである。
 団子木のみずきは初市で買っておき、外の雪の上にさしておく。そのみずきの冬芽をかきとってその枝々に団子をさしていく。それを団子木という。茶の間には大きな団子木を結わえ、根元には巾着餅を下げ、枝には豊作を祈ってふなせんべい等をぶら下げる。小屋・トイレ・井戸などにも小さい団子木を結わえ付ける。
雪中田植え
 「みの・かさ」をつけて雪の積もった田んぼに出て、恵方の神の方角に向かって、わらと豆がらの束を一株・一株心を込めて植えていくのである。模擬田植えの神事で豊年を願う行事である。農耕の初めとして祝うのである。
なりもす
 成木(なりき)責めともいう。果樹に刃物で少し傷をつけて成熟を約束させる小正月の行事である。
 団子木をさした時に二人で行う行事で、一人が刃物を持って「なるかならぬか、ならねどなたでぶった切るぞ」と唱えて脅しつけると、もう一人が果樹の根元を回りながら「なりもうす、なりもうす」と答える。団子の煮汁を根元にかける。果樹の豊産を約束させる呪法である。果樹の霊をおびやかし、約束させご馳走し、結実させる呪いといえる。団子の煮汁は魔よけ・災難よけの霊力があるとの信仰から行われる。
かせどり
 現在上山市のかせどりは有名である。このあたりでは見られなくなった。子どもたちが砥袋やはけごを腰につけて「あきの方からかせどり参った。カッカッ」と揃って家々の入り口でいうと、切り餅・団子・駄菓子等をもらえた。かせどりに出た人は病気にかからないとも言われていた。
田楽
 いろりに生木をたいて炭をおこして、そのまわりにまるべ餅・豆腐・こんにゃくなどをさしてあぶり、味噌をつけて食べた。田楽はもともと神社に舞を奉納するのが目的であったという。そのあとに飲み食いしお互いの交流をしたが、いつしか食べる行事になったという。

平成27年3月発行 「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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