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コレラの進入を防げ

更新日:2010年8月24日

寒河江むかしさがし
 市史編纂委員 宇井 啓
 箕輪の熊野神社の屋根が破損したので調査に行ったところ、一間四方の装飾豊かな千木と鰹魚木を持つ見事な建物と分かった。
 この西側の長押にあった古ぼけた表札。風化しているが、やっと読める。
 表題は「虎列刺流行病豫防出張所人名記」とあり、壱番から七番まで2名ずつ氏名が書いてある。
 壱番冨樫藤五郎、三瓶金五郎、弐番佐藤三九郎、松田要蔵、三番冨樫藤兵衛、草刈勘之丞、四番冨樫五右衛門、草刈幸太郎、五番伊藤清右衛門、草刈伝吉、六番石塚平蔵、草刈仁兵衛、七番猪倉円次郎、佐藤友蔵の14名。
 終わりに、「右之通り、毎日午后第六時ヨリ午后第十時マデ右豫防出張所堅ク可相勤事 明治15年箕輪村戸長役場」とある。
 これは、今から120年前の明治15年にコレラ大流行のときの夜番表であった。コレラはコロリと称した発熱、吐瀉を伴う急性の激しい伝染病。
 この年河北町では50名が死亡。どの村でも豫防出張所をおいて、夜間に不審者が出入しないように見張番をおいたのであった。
 この神社にあった表札は、コレラ流行を示す貴重な当番表だったのである。
 当時の箕輪村戸長は冨樫藤兵衛(藤男家)。役場を兼ねた自宅の門の前に表札を掲げ、夕刻に当番の人が勤めたのであった。
 10月になるとコレラ流行は下火。表札は、病封じのため神社に納めたのだった。
 明治28年にはコレラ再び大流行。寒河江・白岩地方の死者105名。

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