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今も続く平塩舞楽

更新日:2023年5月1日

 以下の文章は平成26年に書かれたものです。令和2年から平塩舞楽は、4月第1土曜日開催に変更されました。

今も続く平塩舞楽
 平塩舞楽は県指定無形民俗文化財に指定されている。近郷では春一番4月3日の平塩の熊野神社の祭りで奉納される。杉木立の境内に特設された舞台で舞う。
 古い歴史をもち、もとは慈恩寺舞楽と同じように林家が奉納した舞楽であった。後に林家から離れ、舞部の人に伝承され熊野宝前で奉奏したのであろう。
 天正の初め頃は平塩一山16坊の舞人によって奉奏されるようになり、明治以後は氏子も舞うようになった。現在は舞楽保存会がこの舞楽を継承している。
 平塩の松本坊が所有する天正5年の笛吹きの図(市指定文化財)には平塩の楽人を二度まで京都に上らせ京都の舞楽の笛を習わせたと書いてある。
 しかしいつかの時点で舞楽は立ち消えてしまったようである。元禄元年に熊野神社別当宥厳が「絶えている舞童を再興したい・・・」と衆徒中へ出している文書が平塩の元永蔵坊の資料の中にあった。
 演目は10番。散手、太平、安摩、二の舞、三台塩、還城楽、抜頭、蘭陵王、納蘇利である。そのうち三台塩、還城楽、抜頭の3番は稚児舞である。
 稚児役者は小学生の男の子で3年間舞うのである。1年目は抜頭、2年目は還城楽、3年目は三台塩を舞うのである。現在は石神寒月氏が指導にあたる。3月にはいると練習を始める。
 もう一つの特色は太平楽の舞で旧閏年のみ舞われる。4人が甲冑を着けて舞う。稽古は水垢離をとって精進する。着用する甲冑も古く歴史のあるものである。この旧閏年に舞う太平楽をのぞいて毎年9番全部舞う。長い年月継続してきたことはなんといってもすばらしいことである。
 雅楽は笛・太鼓・磬の三種で音を奏でる。
 舞楽の面も大変古く大切に保存されている。
 稚児は神霊の奉仕者ということで汚れある土を踏まないように男親や親戚の人の片馬と称する肩車にのって舞台入りをする。これも独特の作法であろう。

平成26年3月市立図書館発行「寒河江の人物・行事」リーフレットより

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